gaze 

zine-ハンドメイドの小冊子。そのものが作品。

gaze-カタログ的なもの。

magazine-広告収入をベースとした印刷物。

通常はギャラリーで作品を鑑賞しそれを購入する。

ECでアート作品の直販は可能であるが、インパクトが足りない。そもそも有名人でなければ上手くいかないはず。

gaze(作品集・カタログ)を通して実際的なイメージと関連するストーリーを伝える。内容に合わせて作品をECサイトから購入できるようにする。

画廊や展示などの諸経費を圧縮できる利点。

p2pによる作品販売の一つの方式。

Enlarger

LEDライトを使った進化した引伸し機の開発。

LEDは熱放射が少ないことでネガのカーリングやムーブメントを極力抑えることができる。

また、LEDならばソフトウェアを介して色を調色することも可能なものであり、引伸し機のカラーフィルターを排除することが可能でもあり、カラーグラデーションによるコントラストや露光量の調整も可能であるはずだ。

引伸し機によるアナログプリントの潜在性を極限に引き出せるシステムに必要なのがLEDライトと、それを制御するソフトウェアではないだろうか。

キュレーション

企画展とは、キュレーター主体によるのが基本形である。

一方に作家始動による企画展、これにも可能性はある。

ある作家の作品を補完する形で、他人のプロジェクトの作品を融合させ、テーマやコンセプトを組織化・多重化することにより、展示会の質と量が格段と向上するはずである。

文脈、対比、類似、歴史などを使い分けることで、鑑賞の質や観客の満足度も向上するはずである。

そのためにも、過去から現在の作品を掲載したデータベース、作家同士のネットワーク、企画展の普及、企画運営ノウハウの共有などが必要だと思う。

現実的な問題は、写真ギャラリーの物理的狭さである。個展にしかフィットしない空間でなく、企画展ができるくらいの少し広めの空間の開拓、情報の共有化も必要だ。

助成金・CF

海外、特にアメリカでは駆け出しの作家を経済的にサポートする財団が沢山存在する。杉本博も過去に支援を受けてあるシリーズを継続していた。世界一金持ちが多い国でもあるけれど、写真家の文化的・社会的貢献であったり、美術・写真史に対するコミットメントがあるからこそ、このような文化システムが成立するものだと思う。ある意味アート業界における、ベンチャーキャピタル+慈善活動家(NPO支援)である。

制作者は初期投資がなければ何事も始まりもしないプロジェクトというものがある。予算(自己資本)の関係上スケールダウンせざるを得ないこともあるだろう。

雑誌社がクライアントとなってデカいプロジェクト行うなど、NATIONAL GEOGRAPHICぐらいしか行っていないし、日本ではほぼない。

ライアン・マッギンレーのセルフ・プロジェクトの予算は2千万円ぐらい必要らしいが、国外長期遠征でもなければ1つのプロジェクトを始動〜制作するのに100〜200万円程度でも十分だと思う。

作家の自己資本・技術・体力にしか頼らない環境においては、私写真ぐらいしか発展しないのではないだろうか。

マーケット、コレクター、ギャラリー、美術館、NPO、助成団体、メディア、ブロガー、批評家、キュレーター、教育機関ーこのようなエコシステム内の活発な連動性によって写真表現が進化していくものだと考えられる。

土壌づくり

今以上の品質と質量を生み出せる環境作り+土壌作り

より高い水準で創作できる人材を育成するための教育・プラットフォーム・メディア・出版物・クラウドデータベースなどへの投資。

写真に関連するあらゆる情報をネットの一部に集約し、学習を超効率化させることで、基本的な情報収集を短縮し独自の研究に費やす時間を増やすことができる。

一般では売れない専門的な写真関連の論文、20世紀に書かれたミイラ化した評論・批評をデータ化・電子書籍にする。

写美のコレクション・データを使いやすいものに変更する。できれば全てのデータをオープンソースにして、商業的な2次利用に課金し収益を得る。

民間の写真コレクションを、ボランティアが高品質スキャンしデータベース化し、ネットワークで繋げる。

故人や年配の写真家の重要な作品(しかしどの美術館にもコレクションされていないもの)をスキャン+データベース+ネットワーク。

日本の写真芸術の歴史を網羅した無料でアクセスできる高品質な画像データベースの構築。

大学や専門学校の写真教育を見直し、アナログ時代よりも大きな枠組で写真学を捉え直し、より細かく写真を分析できるようにする。

大学院レベルの写真学の構築ー表現の一線を越えられる人材を育成する

写真家のみならずキュレーターや批評家などにも独自のカリキュラムを用意する。

才能を集め、情報を集約し、学習を効率化し、競争意識を高め、最大限の努力を行えば、新しいムーブメントが起きるのではないだろうか。

これぐらいの投資と環境や土壌の変化があるならば、近未来の変化を期待はできるし、ファンやコレクターも増えるのではないか。

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